5月に読んだ本

小説紹介

本のある環境

先月は本を3冊しか読まなかった。それも、実家に行ったときにそのうちの2冊を読んでいる。一人で暮らしているとあまり本に手が伸びない。ふと、読みたいなと思った時にすぐに手に取れるように積読は部屋に常に何冊かは常備してあるのだが、ついスマホをいじってしまう。私は私にとってあまり魅力のない積読を選んでしまっているのだろうか。実家にいるときは、妹が選んで作った積読の山があって、リビングの目に着きやすいところに積んであり、私はその山の中から読みたい本を手に取る。

実家ではなぜ、こうも自然に読書への欲望に素直になって本を手に取れるのだろうか。妹の選んで作り上げた本の山が魅力的なせいだろうか。それとも、他人、とりわけ本の趣味について信頼している他人が面白い、あるいは面白いだろうと選んだ本は、隣の芝は青い理論でかさ増しされて魅力的なんだろうか。

そうして考えていると、(私にとって)読書の欲求というのは他人と環境の二つがあって初めてむくむくと湧いてくるものなんだなあと思った。オススメの本について語れる人は残念ながら実家を除いて私の周りにはいない。他人に本を勧めるってことは、その人の趣味嗜好を理解して、それが自分と一致しているときに限って行えることだ。いつかオススメの本を紹介しあえるような人に出会えたらいいなあ。

君のクイズ

小川哲

実家に帰ったときに勧められたので読んでみた。あまり長すぎず、さらさら読めて面白かった。

印象に残ったのは、『僕はクイズが好きなだけのだたのオタクだ。自分のために、ただひたすら正解を積み上げる。誰かのために――視聴者のためにクイズをすることなんてできない』というところ。YouTubeでクイズノックの動画にハマっているので、クイズの面白さについて、動画を見るようになる前よりは理解して小説に入り込めたと思う。

また、私のクイズの経験としては、友達に誘われてたまたま出場した高校生クイズの本戦くらいなのだが、テレビというのは、視聴者を楽しませるために大げさな煽り文を書くもので、印象操作みたいであまり気持ちのいいものではなかった記憶があるな。まあ、テレビに出てきて無個性というのは問題だし、個性を無理に付与する必要があるのかもしれない。

シーソーモンスター

伊坂幸太郎

これも実家に帰ったときに妹の積読の山から取って読んだ。

「螺旋プロジェクト」という8人の作家が集まって共通のルールを定め、少しずつ共通点のある小説をそれぞれ書くというものの中の一作だった。原子から未来までの歴史物語で、この本一冊には『シーソーモンスター』と『スピンモンスター』の二作の中編が入っていて、それぞれ昭和と未来の話だった。巻頭に『螺旋プロジェクト』の年表がついていた。

『螺旋プロジェクト』は、それぞれだけ読んでも独立して面白いのに、意識して読むとつながりが所々あって、これこそ合作(共作?)というものなのだな、と感動した。私は『螺旋プロジェクト』の作品では『シーソーモンスター』しか読んでいなくて、他の作家さんの奴を読むかはわからないけれど、この面白さにハマってしまった人はきっと8冊集めたくなってしまうんだろうな、と思った。コンプリート欲求を上手くくすぐってくる。それをもし、プロジェクト立ち上げから見越してやっていたなら企画者はかなり策士だなあと思った。

20代で得た知見

F

FさんのことはTwitterで知った。「確かになぁ」と共感すること、「その考え方、いいなぁ」と刺さる言葉をつぶやいていて、書店で買った。刺さる言葉はたくさんあって、上げていけば切りがなくて、ネタバレにもなりかねなくてあまりここでは書けないけれど、ほとんどすべての言葉が私に刺さった。大切に本棚に置いておきたい、とそう思える本だった。

まとめ

近況。『勇魚』はまだ読み終わりません。一日数ページでもゆっくり読んで行きます。

5月中に漫画をいくつか買った。漫画はすぐに完結したものを集められるものでもないし、シリーズ全部を買うんじゃなくて、気になった巻数だけ集めるというものだからあまり読んだ本として数えづらいですが、『一ノ瀬家の大罪』『海が走るエンドロール』『さよなら絵里』など。『さよなら絵里』はなかなか面白かった!

コメント

タイトルとURLをコピーしました