駅のホームのワイングラス

日記

目をこすったら、羽虫の死体が出てきた。しんど。

責任者だせ?まかせろ馬鹿野郎

日記に特筆すべき出来事も無いような気がするから、最近始めたバイトのことでも書こうと思う。

私は以前、時給が高いし、暇な時間が多そう、子供相手だから楽そう、みたいな理由で、小学生相手には塾講師をしていた。わりと、お金持ちで意識の高い家庭のお子様だから、中学受験に対してガチだった。

また、講師の方も、いい大学在学中の大学生をたくさん雇っていた。金払いはいいし、まれにちょっと変わった素敵な保護者様の相手をすることはあっても、後は子供の面倒を見ていればよく、業務的には満足していた。

でも、生徒と講師両方に、エリートたちの空気感というか、若干のピリ付きが常に塾内にはある気がして、浮かれた新一年生の大学生の私にはあまり馴染めなかった。あと、ガキが好きじゃないのと、人間の顔と名前を覚えるのが苦手過ぎたこと。

数ヶ月やって適当に辞めた。別にそこまで金が必要に迫っていたわけでもなかった。

で、最近、妹に飯を奢るために新たにバイトを始めたわけだけど、ちょっと楽しいかも、と思っている。

単純な飲食の配膳担当で、ドリンクを作ったりしているのだが、こういう仕事の方が向いてるかもしれん。

塾講師では、講師のミスは講師の能力不足で怒られるだけだが、レストランのミスはその場の全員のミス。協力して声をかけあってミスを防いだり、効率良く働いたりする、チームプレー的なコミュニケーションが、今まで感じたことないくらい楽しかった。新人バイトのミスが全員が関わるミスになりかねないので、すぐに分からないことがあれば聞くし、先輩も教えてくれる。

続くか続かないかはまだわからないけど、今のところ楽しく続けられている気がする。新しい部活に入ったみたいな、久しぶりの新鮮な感覚。

マッチング

大学生をやっていると、何回かクラスやコースを選択する機会がやってくる。自分の希望するものをリストにして提出し、成績との兼ね合いをみて振り分けられる。

成績がよければ希望するところに行ける可能性が高く、逆に成績が悪いと、希望が通らず、人気のないところに行かなくてはいけなくなったりする。

こういうとき、噂好きなやつらは世論調査を行う。とりあえず知り合い全員にどこを希望しているか訪ね回り、同時に、聞いた人の成績と自分の成績を推し量って自分の立ち位置を見定めようとする。

そういうやつは、時々世論調査(独自調べ)を教えてくれたりするのでまあまあありがたいなと思うこともあるが、基本的に私はあんまりそういう話が好きでは無い。

自分が行きたいところに素直に希望を出せばいいだろ?他人の意見を聞いたらあんたの意見は変わるのかよ?

噂話の共有は、ある意味その人にとってのコミュニケーションの一環で、その時々の1番ホットな話題に詳しいという立場が気持ちいいのかもしれないが、私に言わせればわりとどうでもいい。

1度くらいならいいけど、それ以降はつまんないし、他人の世論もさほど興味が無い。

あと、希望を提出した後にもまだ世論調査を続けてるのとか、自分が提出した希望が妥当だったのかどうかの話を続けるのはまじでだるい。もう変えれないんだよ。黙って結果を待ちやがれ。

駅のホームのワイングラス

ずっと前に、深夜に電車を待っていたら、駅のホームに空のワイングラスが置いてあった。

なぜそこに置かれてるのか、誰がそこに置いたのかまったくわからなかったが、妙に印象的な出来事だった。

誰かがそこで1杯やった?酔っ払って店から握ったまま持ってきた?カバンからするりと落ちた?それとも、そこに置いてやろう、と思った誰かが意図的に置いたのかな?(檸檬の爆弾みたいな)

置かれた瞬間を見ていない私には真実を知ることはできないけれど、そのグラスにまつわるストーリーをあれこれ想像することはできる。

大勢の他人にとっては謎の出来事で、でも本人には深くて大きな意味があったらいい。そういう出来事が世界に溢れていて欲しいし、その物語の断片をできるだけたくさん発見したい。

電柱に引っ掛けられた手袋とか、毎年種を植えて無いはずなのに花開く朝顔とか、等間隔に並べられたどんぐりとか、誰が始めたかわからないおまじないみたいな謎ルールとか、10年前から店先に置きっぱなしの傘とか。

それで、そういうのを見つけて、「あ、なんかいいの見つけたな」と思って、人に話したり、自分の心の中に置いといたり、忘れたりしたい。

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