回り出した

日記

駅を歩いてたら、生首のマネキンを小脇に抱えたまま定期券購入の書類を書いてる女がいて、なんか今日外出て良かったなと思った。

タロット

ガキっぽくも、占いをずっとバカにしているせいで、今まであまり占いというものから縁遠い人生を送ってきた。

最近行ったあるお祭りで、タロットカード占いをやっていたので、入ってみた。

ノリに任せるふりをして、今悩んでいた恋愛の占いをやってもらった。

隠者の逆位置とかで、周りが見えなくなっているため、人のアドバイスを受け入れづらくなっているらしいと言われた。上手くいくためには人の話をちゃんと聞こうとのことだった。

占いの館を出たあと、他の友達になんて言われた?と聞かれた時、占い中に「たしかにそういう気持ちかも」と思わされることはあっても、これから起きることや、気をつけるべきことははっきり覚えてなくて口ごもった。どこか私は占いをバカにしていて、たかがエンタメだと話半分だったんだ。

なんてこった。タロット占いは私にすごく的確な助言を与えていたのかもしれない。

まさしく、人の話はちゃんと聞け、だ。

タロットは私の頭に助言を残すことはできなかったけど、私にタロットは当たるのかもしれないという面白さを植え付けることには成功した。とんちみたいだ。

人間、人間、人間

今月に入ってから、先月に比べて恐ろしく多くの人間と短期間のうちに接しすぎている。春休みとの温度差で風邪を引きそうだ。

何度か練習試合したくらいのサークルの人たち、バイト先の先輩、キショLINEを送ってくるナンパ男、初恋の人、用事で東京に出てきた家族、美容師、いつもは遠くに住んでる友人、サークルの新メンバー、ゼミの人……。

胸焼けを起こさないか心配すらある。

閑静な山奥か海辺の街で誰にも会わずに本だけ読んでいる生活をしたい気持ちに少しなる。

人と話すと孤独が紛れるし、楽しいし、ああ今健全な大学生やってんなという充実感を得られるけど、急に増えすぎたらきついよ。

たった2人だけでウィズビーに行きたいなぁ。

幼年期の終わり

大学生になってからずっと髪色で遊んでいたけど、どうやらそろそろ終わりみたいだ。

黒い髪の私はまるで私じゃないみたいで、鏡を見て自分のファーストインプレッションに新鮮な驚きを感じた。

ゆっくりと夏が終わっていくような寂しさと微かな焦りみたいなものがある。若さの名残惜しさ。ああ、まだ大したことしてないのにな。

死ぬ時もわりと今感じてるのとそう変わらないことを思うんだろうな。私は自分が大人になってしまうのを極度に恐れ、同時にどこか諦めているから。

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