最近は余生を生きている。気づいたら10月になっている。あんなにうざかった暑さがもう無い。
終末のフール
伊坂幸太郎
8年後に世界が終わるとしたら、どう足掻いても死ぬとしたらどうなるかっていう話。みんな最初は暴れて自暴自棄になって治安が悪くなるけど、だんだんと悟って小康状態になってく。どうせ死ぬという投げやり感と、それでも生きるという人の強さが見れた。どうせ3年後みんな死ぬんだから、死ぬことさえも咎められる事じゃなくて、許容される一つの選択として認められる。
読みながら、これってもしかして普通の生き方となんら変わんないんじゃないのかなと思った。明日死ぬなら生き方が変わるのか?なら、そんな生き方辞めちまえ。明日死ぬとしてもきっと、同じように毎日の生活を続けるんだろう。それを考えさせてくれるのって、すごい小説だ。
この小説も、死神の精度とかと同じく、主人公の異なる短編が多くあり、それらは少しずつ繋がっている。
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