4月に観た映画 ~パッセンジャー、ヘアスプレー、まったく同じ3人の他人~

映画紹介

スマホから編集してたんだけど、エラーでアップロードできなかったので、パソコンで文章を打ち直した。ああ!

1位 パッセンジャー

冬眠装置の故障で1人早くに目覚めてしまった男。90年の孤独に耐えられず、いっそ好きな人と心中しようとする。巻き込まれた女の気持ちを思うと、発狂するのがわかる。私は深く同情はするけれど、最後まで男が許せなかった。

男の好意から始まった関係だけど、女もだんだん男のことが好きになっていく。でもそれって、極限状態のいわゆる吊り橋効果以外の何物でもないんじゃないの。選べるならこんなエンジニア選ばなかったはず。

以前の夢より男との愛情の方が大きかったから二度寝をやめたんだろうけど、その愛情は二人きりの宇宙空間に起きなければ発生しなかった。

「宇宙で孤独になった時のコツは?」

「あなたはここではなく、他の場所にいるはずだった」

「そのとおりだ」

「指を鳴らして好きな所へ行っても、あなたは言う。「ここではない」と。理想に囚われてしまうと、すべきことを見失う」

私の人生はこんなはずじゃなかった、と失った理想に囚われてもどうしようもない。今の人生を楽しんだ方がいい。

映像が綺麗だった。

ガスのIDは2317。

2位 ヘアスプレー

1960年代のボルティモア。黒人差別がまだ残っているが、差別をなくしていこうという時代の話、映画は2007年作。

ミュージカルで、思わず身体が動き出してしまいそうになるような良い曲がたくさんあった。

ちょっと太っていて、ダンスのテレビ番組に出ることが夢の女の子が、黒人たちと仲良くなり、一緒に踊る。

『可愛くてごめん』から卑屈さを取った明るいバージョン。太っていたって、黒人だっていいじゃないか。それが好きな人もいる。差別はやめよう。

主人公の女の子のママが可愛いドレスを着て、自分に自信を持って踊っているところがすごくよかったし、女の子の笑顔が可愛かった。

3位 まったく同じ3人の他人

心理学研究所と容姿引き取り所がつながって、生まれたばかりの三つ子や双子を引き離し、別の家庭で成長させ、観察するという実験が行われた。NYの実話。

性格は遺伝か?環境か?nature or nurture.

再開した3人は、しぐさも思考もまったく同じで、たくさんの共通点があった。しかし、幼少期に引き離されていた影響か、3人の仲は上手くいかなくなり、エディが自殺してしまう。

エディの人生を自殺に追い込んだ原因はなんだったのか。もともと三人の母が患っていた精神病の遺伝なのか?厳しい父親と上手くいかない幼少期を過ごした環境のせい?

映画のまとめとしては、どちらも深く影響する、というものだった。どちらにせよ、親ガチャという言葉がチラつく。

研究結果は発表されなかった。街を歩いていて、突然ドッペルゲンガーに出くわし、自分の人生の秘密を知ってしまう可能性があるだなんて、それなら一生知らない方がましなように思える。

離れていたって性格は変わらないのなら、あとは関係値。少なくとも、最初から三人が一緒に生きていたなら、実験なんかに巻き込まれなければ、これほどの不幸にはならなかったはずだと思う。

倫理がやばい実験だけど、結果さえきちんと出たなら、価値のあるものになったと思う。

その他

FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー

FYREフェスという、南の島で音楽イベントを企画しようとしたパリピなベンチャー起業家、ビリーは人を説得するのが上手かったため、夢のような計画を思いつき、ものすごく魅力的なプロモーションビデオを撮って、セレブたちにイベントを宣伝した。美麗な写真はSNSですぐにバズり、客たちの期待度は上がる。しかし、準備までの時間があまりにも足りず、島でやるために、インフラや宿、食事が足りない。

スタッフは昼夜関係なく働くが、厳しいことはわかっている。そのたびにビリーは酒を飲みながら会議をやり、ポジティブに励ます。計画性がなさすぎて、金も足りず、スタッフのおじさんは体を売る覚悟までするし、当日は雨が降ってお粗末なテントがぐちゃぐちゃになり、もう笑うしかない。

ビリーはボロボロになったスタッフたちに「俺たちは家族だから」というキモいセリフを吐く。

写真、イメージに金をはらう時代。客たちは肥大化したイメージを信じ、自分もそのイメージを手にしたいと思ってしまった。

ビリーはイメージを売るのが上手かったが、実体が伴わないので、やっていることはただの詐欺で、多くの人を不幸にした狂人と言わざるを得ない。

ベスト・キッド2

舞台はミヤギの故郷、沖縄の片田舎。アメリカ人の少年が主人公だからしょうがないのかもしれないけど、出てくる沖縄民はみんなちょっとカタカナ気味の英語をしゃべる。かといってちょいちょい出てくる日本語が不自然なイントネーションだったりとかで、沖縄の方言の可能性もあるけど、日本人として見ててなんか違和感だった。

彼女にフラれたイケメンのダニエル君は、現地でクミコとすぐに仲良くなる。

ずっと絡んでくるチンピラ男が意味わからんかった。

沖縄の台風の描写で、村の人は皆、避難シェルターみたいなとこに逃げ込むんだけど、家とかが暴風でいとも簡単に倒れていて、嘘くせーと思ってしまった。漆喰と瓦屋根じゃないんかい。

茶道やら盆踊りやら着物、氷を割る賭博なんかも、本当に沖縄取材した?と思うくらいなんか違う。1は面白かったけど、2は面白くないかも。

「Live or die, man?」

「Die」

「Wrong!!」

レナードの朝

脳の病気で、話すことも、表情を作ることもできなくなった患者を診る医者の話。実話。

ほとんど眠ったようにただ生きてるだけのように見えるが、医者は、患者の体が手伝いをすれば少しは動くことを発見し、新薬を投与することにした。薬の第一被験者はレナードで、レナードの症状は劇的に好転する。

笑って、お母さんと話して、可愛い女の子と仲良くなる。他の患者も、見違えるように生き生きとした。でも、だんだん副作用が顕在化し、レナードの症状がもとに戻っていく。

一度生を与えて、また奪うなんていいのかな、と医者が言う。『アルジャーノンに花束を』みたいだと思った。

医者と看護婦が仲良くなって終わるのがいいと思った。生を大切にしようとしているように見えた。

OUT

高校生くらいの歳の不良って、馬鹿だしダセェーと思いながら見ていた。

漫画原作らしいと見た後に知った。

馬鹿しかでてこなくてつまんないかな、と序盤は少し思っていたけど、人と人が武術じゃなくて、相手に怪我をさせるためにふるう暴力というのは、普段あまりみることがないから、ケンカのシーンはけっこう楽しく見れた。

主人公は、暴力からの快楽以外に、最後に友達を得て、少し爽快な感じで終わる。

チャーリーズ・エンジェル

アホ映画かな?と思ったけど、なんかよくわからんかった。ドラマっぽい。3人の美女を映すための映画だった。

最後までチャーリーの顔はわからない。もうちょっとチャーリーと女たちの関係を掘り下げて欲しかった。

アクション、爆発、エロ、海岸でのエンディング。

名探偵コナン 黒鉄の魚影

くろがねのさぶまりん。

黒の組織に哀ちゃんが狙われる。コナンの「ラーーーーン!!!」があんまりなくて、コナンと哀ちゃんの距離が近づく。今回、おっちゃんの良い所は一ミリもなかった。

「いっけええええ!!!」と爆発のノルマはばっちり。

ベルモットは何がしたいん?あと、わりと最初から思ってたけど、ジンさんは何がしたいんだ?ウォッカはジンのアニキの右腕としていつもべったりのわりに、命令を聞いているだけで、真意や目的は理解してなさそう。

ゲーム

サスペンス。金持ちの兄弟の弟が兄の価値観を変えるためにめちゃくちゃ多くの人を巻き込み、役者を雇い、誕生日のサプライズをする。

家にイタズラされたり、尾行される、金を奪われる、拉致られて海外に飛ばされる、常に監視されているなど、悪質な嫌がらせが続き、最後の最後に「これはサプライズなんだ」と本当のことを主張されるが、兄にとってはもう信じられるはずもなく、弟を銃で撃つ。撃ってからサプライズだと理解し、絶望して飛び降りるが、それすら織り込み済みのシナリオだった。

タガリン

キャスト・アウェイ

人間が信仰を始める様がよくわかった。無人島では、全然思い通りにならないし、発狂もするわ。何かを信じていなくちゃやっていられない。ウィルソン。

ココナッツなど、食べ物が皆無というほどではない無人島だけど、親知らずがあるなど、最初からの本人のハンデがあって、ディスカバリーチャンネルとはまた違った感じで見ることができた。

だいぶ流血するシーンが多く、グロい。最初の飛行機事故は単純に怖い。大事故で生き残るのって、その時のポジショニングとか、本当に運でしかないんだなと思った。

必死の思いで生き抜いて帰ってきたらカノジョが寝取られ。仕事ばかりの男だったけど、運が悪かった。

島では彼女という概念を愛していた。愛すしかなかった。

街に帰ってきて、彼女を本当に失った。地獄みたいな無人島にいたときも、街にいる今も変わらない。息をして、生き続けるしかない。そう決めたから。

帰って来た後のシーンでは、何気ないものが全て特別に見えた。対比表現というものを見た。

まとめ

11本。まあまあ。

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