2月と3月に観た映画 ~ウィキッド、マイ・ブルーベリー・ナイツ、デュオ 1/2のピアニスト~

映画紹介

ホラー映画で最初に死ぬやつみたいな、好奇心の権化みたいに生きてみたい。

怖さを正面から受けとめ、怖いけど、それとは別で面白いという感情がある、だから進む。超怖くて超面白い。相乗効果で脳汁ドバドバだし、心臓の早鐘は脳をますますバグらせる。

ウィキッド

最後止めなかったグリンダのことは責められない。自分を絶対曲げたくないエルフィーはグリンダの選択を尊重しなくてはならない。そこに友情とか同情は必要ない。ただ、二人の間に遠い遠い違いがあるだけ。

西の魔女になるという極端な行動をとってしまったのは、やっぱり幼少期からの迫害によるコミュ障や頑固さが、魔法の才能によって孤独に尖ってしまったからかな。

それで、共通の敵が新たに生まれた訳だけれども、動物たちは大事にされるようになったのかしら。そこが気になる。

2人とも歌が上手すぎるし、アリアナ・グランデ可愛すぎて、多少の性格の悪さも全部許しそうになってしまう。久しぶりにこんなに面白いミュージカルに出会った。

マイ・ブルーベリー・ナイツ

何故とかはないけど、ブルーベリーパイは選ばれなかった。

選ばれなかった辛さを抱えた主人公の女は、車を買ってどこかへ行こうと決めて、ニューヨークを出ていろいろバイトをする。カフェの男も彼女から選ばれなかった。妻を愛しすぎた警察官、嘘の中を生きるギャンブラーとの出来事を経て、女はまたカフェに戻ってくる。

前の自分から変わって、自分を選んでくれる人を選べたところで物語は終わり。

色使いが一昔前のアメリカンな感じで、画質落として観て正解だった。

デュオ 1/2のピアニスト

実話ベースらしい。最初の方は姉の方が認められて有名な先生に習うが、好きな男と夜遊びしていたら手首の腱鞘炎になる。それがきっかけで骨の病気が発覚。妹が今度は認められる。父は娘たちをピアノ漬けにする毒親で苦しい。姉妹で比べられたり、病気など自分の努力ではどうにもならない不幸がグロい。

2人とも病気でプロの道を絶たれるがピアノから離れられず、2人で1曲演奏することにした。ここからは父が協力的&2人の絆が元通りなので感動する。

その他

ライオンキング (実写版)

3D版。アニメ版と比べると、カットされた曲や、挿入された曲があった。映像がきれい。

雲が父の顔になるシーンが、アニメより控えめだったが、そのシーン自体はちゃんとあってアツかった。

愛を耕すひと

マッツ・ミケルセンが主演のデンマーク映画。本当にあった出来事を映画化した作品。

25年間軍で地道に名を挙げ、貴族の称号を得るために荒地開拓に名乗り出る主人公。誰もお金出してくれない、王の土地なのに自分の領地だと言い張って邪魔をしてくる領主、誰も協力してくれない、天気も悪い、やっと出来た家族みたいな女の子は肌の色を理由に別れなきゃいけなくなる。全体的に辛い。

ボンボンの領主がだいぶイカれていて、思い通りにならないと癇癪を起こし、小作人やメイドを殺す。家で遊んでばかりの領主と、泥だらけになって自分の夢のために働き続ける主人公の対比が良い。

最後は貴族を辞めて愛する人と一緒に住む。ほんの少し幸せなエンド。

関心領域

直接的にグロい描写は一切ないが、常に悲鳴や、人間を殺す機械が動く音がしている。川には人骨が流れて来て、子供は人間の歯を収集する。

弟を閉じ込めて笑うとか、兄の残虐性みたいなシーンがあって、塀一つ隔てた先で人が大量に殺されてる場所は、どう考えても子供に良い環境とは言えないと思った。

最後の方の現代のアウシュビッツの映像は、映像だけで雰囲気が違った。すごく空気が重くて、怖い。このシーンが作中で一番価値ある気がした。

妻の能天気さや子供の無邪気さが、塀の向こうとのギャップをより明白にするが、彼らを特に責めることもできない。ただ、そのギャップが、ギャップがある事実がとてもグロいだけ。

星の旅人たち

主人公のじいさんは、旅に飛びだしてそのまま死んだ息子の遺灰を持って、フランスからスペインのサンディアゴ・デ・コンポステーラへの800kmを歩くことにする。

途中、誰にも心を開かず、スタスタと歩くだけだったが、次第に仲間が増え、出会った4人でいっしょに歩くことに。風景や旅の様子がちょっとフリーレンっぽい。色んな人に出会うけれど、歩くのはやっぱり自分。息子のために歩いているようだけれど、これは主人公自身のため。

私は日本人なのでキリスト教徒が感動することにはあまり共感出来ていないと思うが、長い道のりを歩ききったという達成感は感じることが出来たと思う。

ファイトクラブ

以前見た時はイカれてると思ったけど、色んな人の解説などを読み、時間を置いて観てみたら、現代社会の風刺なのかもしれないと理解できるような気がした。

社会が用意した仕事をして、社会が用意した欲望に従って金を使う。1回使い切りの品物に囲まれ、慢性的な欲求不満、人生に価値を感じられない。だから資本主義を、今の社会の常識を壊す。

パーフェクトブルー

芸能界怖い。アイドルの時ファンだった人が、女優に転身した後、反転アンチになり、殺しにまで発展する。女優は身体を売るようなことまでしなくてはならず、アイドルのまま頑張ればよかった、がずっとミマの心の中にある。

ミマの心が壊れていき、「アイドルのミマ」という幻覚を見るが、本当の黒幕は反転アンチだった。犯人かな?と思わせる人物が何人も出てくるサスペンスに目が離せなかった。

アナと雪の女王2

氷河の上流のアートハラン結構近いな。沖に出るまでの荒波でたぶん父上と母上は事故ったんだろう。南の海で死んでたような気がするが…。

森の民が森に閉じ込められてたのはじいちゃんが全て悪かった。戦ってたけどダム壊したら妖精の怒りは収まり、なんかハッピーエンドになった。

力を持ちながらの王女は大変だったと思うし、エルサは森に帰った方が幸せと思う。どう考えても人間世界でコントロールすることで上手くやってけるレベルの力ではない。

いつまでも一緒を誓った姉妹だけど、アナの自立を描かないと締まらないってことかな。

昔見た時は、1で感動した家族愛じゃなくて、魔法の世界の演出が目について、さらに姉妹が別居するラストに納得出来ずに蛇足だと思ったけど、今みるとまあまあ良かったんじゃないかと思う。

クリストフの熱唱がなんか草だった。はよ探しに行けや。歌は1番好きだけど。

塔の上のラプンツェル

ゴーテルがトラウマで私は中年のおばちゃんが怖いのかもしれない。あなたのためを思っているのよ、と言いつつも自分の欲が透けて、子が逆らえないとわかっていて支配的な立場から束縛する。

毒親から脱却する物語。毒親だけど、ラプンツェルにとって親はその人しかいないから、支配から逃げ出した直後は開放感と罪悪感で情緒不安定になっていた。

夢が叶ってしまったらその次は?また探せばいい。

ゴーテルが塔から落ちる時、手を伸ばすくらい根が優しく育ったラプンツェルは、やっぱプリンセスだなと思った。生みの親との家族で上手くやっていけるといいな。

ただ、涙で生き返るのはディズニーマジックのやりすぎだろとは思った。

モンサンミッシェルみたいな水上都市や、台湾のランタン、イタリアとかアイルランド系のダンスなど、童話原作にはない要素が綺麗で良い。印象的なランタンの設定が全部ディズニーの創作と知って驚いた。

クルエラ

101匹わんちゃんの内容を忘れてたので、将来彼女がやらかすことなどの先入観とか抜きで観た。髪の色が左右で違うのは生まれつき。こんなYouTuberいたような…。

幼少期から他の子とは違っていて、違うことを恐れず、むしろ自分だけが天才だと思って生きてきた。母を亡くし、デザイナーの夢を持ち続けながら泥棒をやる。

有名デザイナーの下で働くようになってからは、デザインバトルみたいな事を繰り広げ、やがてそいつが実母で、サイコパスナルシストと知り、復讐を企ててからというもの、自分の本性に正直に生きるようになる。こうしてデザインは天才だが、イカれたヴィランが誕生した。イカれるし復讐心が強いが、人を殺した訳でもなく、夢のために頑張る姿はちょっと可愛かった。

まとめ

2月に2本、3月に8本で、合計10本になる。2月があまりに少なくて記事に出来なかったのでまとめた。

3月は良い映画にたくさん出会い、3つを選ぶのが大変だった。最近自分の好みをやっと掴んできたのか、それとも映画というものの面白さを見出す力が着いてきたのかわからないが、ヒット率が高い気がする。

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