12月に読んだ本

小説紹介

嫌な人についてはその人の嫌なところ、好きな人についてはその人の好きなところ、どうでもいい人についてはその人のプロフィールを紹介するらしい。

文豪たちの悪口本

彩図社文芸部

太宰めっちゃ志賀直哉嫌いじゃん。

本を読まないということは、そのひとが孤独でないという証拠である。

文壇諸家価値調査表とかいう、謎の戦闘力ティア表みたいなのがついてて面白い。学殖何点、度胸何点、資産は何(スキル?)、腕力、性欲、好きな女のタイプなど。

文豪が手紙によって恋のレスバをすると、大真面目に豊富な語彙を使って相手を説き伏せようとするので、どこかしら上品な感じがあり、面白い。

死神と天使の円舞曲

知念実希人

シリーズ3作目らしいが、初めて読んだ。天使が犬や猫の姿になって人間を救う話。

推理的な要素や、不可解な謎などは無く、ファンタジーみが強い。

付き合ってあげてもいいかな

たみふる

漫画。ウェブ広告で出てきて読んだらまあまあ刺さった。

基本的に百合。恋愛至上主義への疑問とか、女の子しか好きになれないことで生じる悩みとかを描いてるだけでなく、恋愛全般におけるお互いの価値観の違いやすれ違いを描いてて、恋愛をよくわかってない人、ちょっとかじったがイマイチわからずに、分からない自分がおかしいのかもと思っている人に刺さりそうだと思った。

少女漫画じゃなくて、こういう作品を読んでたかったな。

「テキトーなこと言う人に、真面目に返しても疲れるだけだもん。こっちもテキトーでいいでしょ。

本音なんて言わなくていいよ。でも意見は言わなきゃ。

言われっぱなしじゃ、自分がかわいそうでしょ。」

「私は、みんなのことが同じくらい好き。なのに、異性への気持ちにだけ、勝手に「恋」と名付けられてしまう。その圧力が少し怖い。」

「…もういっそこのまま、蜂矢先輩のこと、好きってことにしとこうかなぁ。

…だって、友達が、この話題の時一番盛り上がってくれるのが、嬉しいから。」

「…あれ?私…

周りを退屈させないために、恋愛しようとしているの?」

「どうして恋愛って、他人に人生をコントロールされてる感じがするんでしょう…?」

「自分で勝手に怯えて何も与えなかったくせに、相手が与えてくれないことに、怒って、拗ねて、こじらせた。」

「じゃあいつ?…好きになったの…

知らないよ…よくわかんないけど、気付いたら、知らないうちに… …そういうもんでしょ?好きになるって…

……うん…わかる…

…相手にも…そんなふうに好きになってもらいたいじゃん。がんばって努力して、ムリヤリ好きになってもらうのって、違うじゃん…」

まとめ

小説2冊、漫画1作(未完)。

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