12月に読んだ本

小説紹介

読書はいいぞ。

モダンタイムス

伊坂幸太郎

上下巻の長い小説だった。1ヶ月くらいだらだらと読んでいたから、全体像をあまりよく理解していない可能性はあるが、大きなシステムの中で翻弄される主人公たちの様子が、伊坂幸太郎さんの目を通して見た社会みたいだった。実際そうかもしれない。イカれた妻だけど愛してるのがいいと思った。

アリアドネの声

井上真偽

ラスト4ページで度肝を抜かれる種明かし。読み終わった後、すげーって声出た。

見えない、聞こえない、話せないの三重苦を負ったヘレン・ケラーのような女の人が災害によって危険な地下に一人取り残されてしまう。救助方法はドローンしかなく、救助は難航する。ドローンの操縦士の主人公は「無理」という言葉に縛られ、常に気にしているという、出来事と共鳴して語られていく感情の揺れの描き方もすごかった。

プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)

アンディ・ウィアー

面白い!わくわくする。化学と物理を習った人なら聞いたことある技術が多く使われていてリアリティがすごい。

ひとりぼっちで人類の為に宇宙を旅する主人公が宇宙人と出会ってコミュニケーションをとる。その宇宙人、ロッキーもまた、ひとりぼっちだったと知った時ちょっと泣きそうになった。下巻早く届け!

プロジェクト・ヘイル・メアリー(下)

超引き込まれて一気読みした。ロッキーが身を呈して主人公を守るところが感動した。あと、ロッキーの為に自分の帰還を諦めて助けに行く、種族を超えた友情がアツかった。

ロッキーの種族の子供たちに科学を教える先生をやるというラストが、地球に帰れなかったのはちょっと悲しいけど、先生としての彼の人生にとって、やりたいことだったのかもしれない。

読み終わってから解説を見て、映画オデッセイの原作の作者だったと気づいて合点した。この作品も映画化しないかなぁ。してくれたらいいのになぁ。

オーパーツ 死を招く至宝

蒼井碧

このミス大賞ということで、古本屋で安かったので買った。

4つの事件が入っている。わりと面白かった。オーパーツが本物かどうかではなくて、オーパーツと呼ばれる不思議な物を利用しての殺人が行われる。次巻に繋げようというラストが挿入されていたが、次巻はあるのかちょっと気になった。

マンガ

ミューズの真髄

なのにわからないんです 好きなのか
欲しいものを欲しいって言えなかったから
毎日好きでもないものに
囲まれてたから
好きでもない世界に順応するのに
精一杯だったから
好きなものわからないんです
だから模倣しかできないんです
平凡しか描けないんです
絵が好きなはずなのに好きなものが
わからないんです

すごく刺さった。凡人の創作はあれがリアルだ。

まとめ

本4作。1月ももっと読んでくぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました