12月に観た映画 ~ザ・ハント、ミスト、シャイニング~

映画紹介

お前はどうして愛されないのか。それは、お前に体力がないからだ。

1位 ザ・ハント

めちゃくちゃイカれてて面白かった!

序盤の方で大きく画面に映される人が主人公かと思いきや普通に死に、何人か目にフォーカスが当たった女が主人公だった。予想を裏切られる展開で面白い。

ジョージ・オーウェルの動物農場が引用されている。スノーボールは賢いリーダーだったが、独裁的なナポレオンによって力を失う。スノーボールはあんたでしょという発言は、力を失うことに対して言ってたのかな。

人狩りという発言をしたセレブ。冗談だと口では言い、信じた庶民を馬鹿だと罵るが、1年後にまじで人狩りイベントしている。ラスボス的セレブの女が何を言ってるのか全然理解できない、キッチンで穏やかな口調で話しているけどどこかピリピリと緊張した会話のシーンがすごくよかった。

ウサギとカメの寓話が語られる。元兵士の女はウサギだった。圧倒的な力を持っており、一度負かされたくらいでは折れず、カメ一家を潰す。

後で他の人の解説(解釈)を読んだら、アメリカの左翼右翼の対立などの風刺と読めるらしい。一時公開停止になったそうだから、この映画を都合が悪いと思う立場もあるのかもしれない。

2位 ミスト

霧の中に化け物がいるという説明、触手を見たという説明が下手すぎてイライラする。主に伝える方が頭悪いだろ。

こんなに異常な状態なのに証拠も示されてるのに見ようとせず、信じようとしないやつ、宗教で悪戯に不安を煽るやつ。極限状態で宗教ってめちゃ力を発揮する。宗教に狂った集団が生贄のように刃傷沙汰を起こすのが、普通にバケモンに食われる描写よりグロい。

蜘蛛のシーンで、鬼滅の刃で見たァァと思った。寄生されてんのグロすぎて笑う。勇敢なババアが強い。

子供確実にPTSDになるなと思いながら観てた。

やるだけやり切って絶望して子供を手にかけた次の瞬間助けが来てたっていう最悪すぎるどんでん返しでもう一度深い絶望に突き落とされる。戦車に最初に出て行った無謀そうな女が子供と乗ってるところが追い討ちをかけてくる。

3位 シャイニング

怖くて泣く。キューブリック映画。音楽とか音が怖い。あらすじだけ見れば大したことないかもだけど、見せ方がすごいせいで怖すぎる。

人里離れた真冬のホテルで家族3人だけ。過去に恐ろしい事件が起きた事故物件で、父がだんだんマッドネスになっていく。子供もホテルのヤバい気にあてられておかしくなる瞬間がある。母の怯える演技力高すぎて怖い。

ホテルではそこで死んだ人の幽霊やら血の洪水やら、腐ったゾンビやら双子コーデの女の子やら怪奇現象が多発。

助けに来た超能力者のコックが一撃でやられてて絶望。子供が追われてるシーンがガチ怖い。

ホテルの237号室には絶対泊まらないから!

その他

劇場版 モノノ怪 唐傘

仕事人間が友達を捨てると狂ってしまうよという話?茶髪のバリキャリは大奥に残り、愛嬌はあるけど仕事は出来ない黒髪は田舎に帰った。

顔が濃い薬売りがよく分からんかった。唐傘と戦うシーンがすごいアクションだったが、意味わからん。意味わかんないけどなんか変身して倒してた。

唐傘と水は関係あるの?

絵が他に見ない感じだった。人物より背景の方が彩度濃くて違和感を感じることもあったが、そういう世界観と思えば。

エンドクレジットの映像を見る限り、怪異はあと2体いそう。

ダ・ヴィンチ・コード

こんなにキリスト教をエンタメ的に解釈(こじつけ)していいのかな?そうであってもおかしくないと思えるくらい謎が多くて、いろんな解釈が可能なキリスト教って奥が深いなぁと思った。長年信じられてきて、いろんな宗派に別れたり争ったり変わったり分岐したりしただけはある。

出てくる人はだいたい宗教に狂っている。

ルーヴル美術館の透明な四角錐の下にはキリストの奥さんの死体が埋まっている。

調べたら宗教上の理由で一部の国では上映禁止になったとあり、やっぱダメなとこはダメかーと思った。

中学の時図書館に本が置いてあって、一時期話題だったが、ビジュアルないと難しいところもあったかもしれない。宝探し物として面白い。

メッセージ

少し平たい面のある流線型(?)、楕円のような継ぎ目のないデザインのUFOが美しかった。ばかうけみたい。主人公の家のデザインも綺麗。

宇宙人と文字によって言葉を教え合うシーンは、ヘイルメアリーでも見ていたので、比較するという意味で面白かった。可視光を感知できる&人間が発する音域を感知できる宇宙人で良かったね。

主人公は未来を見れる。娘が死んだ後に宇宙人と邂逅したのかと思ってたら、まだ結婚すらしておらず、宇宙人関係で同僚となった物理学者と結婚する決意をする。

円やループを思わせる宇宙人の文字や、ハンナという名前。

解説記事を見漁ったが、めちゃ勉強できる人が作ったんだなということしかわからんかった。結局なんで宇宙人が地球にやってきたのかはよく読み取れなかった。

ライオンキング ムファサ

ライオンキングの2作目だが、実写もアニメも1作目は見てない状態で観た。シンバの父、ムファサが王になるまでの物語を、シンバの子がマンドリルたちに物語を聞かされる形で描かれる。

映像が綺麗だし、ライオンの戦いはかなりドキドキする。

ムファサは川に流されてタカに救けられる。仲良し兄弟になる2匹だが、旅をする間にメスライオンがパーティに加わってからNTRとBSSで仲違いする。ムファサは才能があって、王の血を引くだけのタカよりずっと王の素質があった。タカもそれには気づいていたが、女をとられたことで嫉妬が爆発し、裏切る。

タカは素直ないい子だったが、圧倒的才能の前に劣等感を感じるようになってしまったのが、かなり感情輸入しながら見ていた。

タカはスカーになり、今後シンバと問題を起こしそう。

レイヤーケーキ

ダニエル・クレイグ主演。

仕事のできるドラッグ商人が足を洗おうとしていた時、いろいろな事件に巻き込まれていく話。

派手なアクションというよりはたくさんの登場人物が出てきて殺したり殺されたりする話。

主人公がモブっぽい男に最後撃たれるという衝撃のオチ。綺麗なお姉さんは出てくるが、特に恋仲になったりはしない。

007 カジノ・ロワイヤル

久しぶりに観た。家族で観るとやや気まずいシーンがあるのがアレだが、アクション楽しいし、初見の反応を近くで観察できてよかった。

パイレーツ・オブ・カリビアン I

何回みても面白い!ウィルはイケメンだし、エリザベスは美人。ユーモアの温度感が最高。小ネタが多く、毎回楽しんで見てる。最高。

まとめ

映画9本。今年は合計映画を115本、ドラマを6作品、アニメを3作品(単位はクールではない)を観た。

来年も良い映画ライフを。

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