10月に読んだ本

小説紹介

学びは投資であるので、興味ある学問の講義は聞いた方がいい。

グラスバードは還らない

市川憂人

シリーズで一番のバッドエンドなんじゃないか。テーマも人間を飼うという非人道的な内容だし、だいぶグロい。9.11を思わせるビルのテロなど、映画だったら派手な演出になりそうな所はあったが、透明の技術など、何度も分けて読書してると、謎解きが「ん?ちょっとよくわかんないけど、そういうもんか」となる瞬間がちょっとあった。

天久鷹央の推理カルテ 猛毒のプリズン

知念実希人

シリーズで一番舞台がミステリっぽい。いつもの病院と、そこに運ばれてきた病人という始まりではなく、鷹央が探偵として依頼される。さらに元恋人の美人も出てくる。今回の被害者が、作者によって散々な目に合わされていて同情した。

サブマリン

伊坂幸太郎

いい事と悪い事を判断するのはすごく難しい。法律をベースにして考えても、裁けない善悪、たらればを思えばわからなくなる正当性。

悪いやつは殺してもいいのか?手違いでの殺人と、殺意を持った計画はどちらが罪か?目には目を歯には歯を、はなぜ許されないのか?

悲惨な交通事故を起こした犯人は、人間が完全に腐った最低なクソ野郎だと世間に思われがちだが、本当にそうなんだろうか。本当は、真剣に悔いて、真面目に生きようとする人なんじゃないだろうか。 

完全ヒモマニュアル

鍵英之

馬鹿で、友達が少なく孤独を抱えている、自分に自信が無い女はナンパ師の狙い目だそうだ。この女像の逆を張れば男なんぞに貢がずとも1人幸せに生きられる自立して安定した女になれるというわけか。

エッチさせて頂いているというへりくだった意識、サービスしずぎない上手い押し引きの加減、依存させるコツ、依存させやすい人の見分け方など、わりとなるほどなーと思うことが多くて面白かった。働かずして人に金を集って生きてるからには、ある程度の自分の中の芯というかその道の哲学、美学を持ってるんだろうなと思う。

著者のクズ男は、ちょくちょく教養ありそうな語彙を使ってくる。この人は自分がしょぼしょぼのジジイになった時のことを考えているのだろうか。

漫画

shrink 精神科医ヨワイ

七海仁月子

無料で読める2巻分読んだ。このマンガを両親とか周りの人がみんな読んだら安心して生きてけるなと思った。うちの家の人は精神病についてどうもよくわかっていない気がして、いつか自分が精神病になってしまった時、理解の無さに絶望するかもしれないのがにわかに怖くなった。精神病は誰もがなる可能性があって、治すためにはきちんとしたサポートが必要で、病気だから本人の頑張りだけじゃどうしようもない面があること、みんなが知ってたらいいのに。

藤本タツキ短編集17-21

藤本タツキ

「佐々木くんが銃弾止めた」が一番気に入った。

藤本タツキ短編集22-26

藤本タツキ

画力の上昇がはっきりわかるのと、ストーリーの深さが全然違う。「妹の姉」が一番好き。

ぼっち・ざ・ろっく!7巻

はまじあき

高校時代に全く勉強せず音楽に逃げ込む薄暗い青春を思うと心配になる。

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