感想を書き溜めてたメモが消えて最悪。ファーストインプレッションを思い出せ。
夢が覚めるまで
三秋縋
短め。話の展開的に面白いとか意外とかは思わなかったけど、三秋縋らしい作品だなと思った。ラストは尻切れ的でオチはない。
地雷グリコ
青崎有吾
めちゃくちゃ面白かった。ゆる系の女子高生が、イカサマを看破したり利用したりして、数々のゲームで勝っていく。途中まではイカゲームの雰囲気を感じていたが、後半はぐっと賭ケグルイ感が強い。
この作者さんの別の作品も読みたくなった。
新謎解きはディナーのあとで2
5つの短編が入っている。おなじみの茶番で安心する。
さくらのまち
三秋縋
さくらとは、雇われた大衆役の演者のこと。科学が進んだ世界では、体に装着するデバイスによってさまざまなことを計測している。位置情報、人間関係、脈拍、果てには感情までも分析できるようになっている。それによって自殺しそうな人間が事前にわかるようになった。リスクが高い人間には、自殺を防止するために、サクラが使われる。友達を演じて近づき、対象者を自殺するような精神状態から救うのだ。でも、その制度が知れ渡ったおかげで、身近な純粋な友達を信用できなくなる人が現れる。
真実に気付いた時にはもう何もかも手遅れで、だからこそ、もう手遅れな真実が、どうしようもなく美しい。