少ないけど紹介。
金閣寺
三島由紀夫
主人公の思想が進撃の巨人のエレンに似ているということが読むきっかけだが、最初から最後まで面白く読めた。スカイツリーからの眺望を写真と同じじゃんと言うのと等しい、順序の逆かもしれないけど。
「この世を変貌させるのは認識だ」という柏木。
「世界を変貌させるのは決して認識なんかじゃない。(略)世界を変貌させるのは行為なんだ。それだけしかない」と溝口は答える。
金閣寺が近くに感じたことも、手の届かない理想に感じたこともあったけど、美=金閣寺は一貫して変わらなかった。
生きるためには金閣寺を燃やしてしまわないといけなかった。溝口の世界を変えるには認識を変えることが必要だったかもしれないけど、行為によってしか、認識を変えることはできなかったんだろうな。
エレンが世界を壊したのは想像と現実が違くてその差に失望したから。
溝口が金閣を焼いたのは、「別誂えの、私特製の、未聞の生」が焼いた後にあると信じたから。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
F
刺さる言葉がたくさんあった。若い時にたくさん失敗しなさい、失恋しておきなさいという言葉に少し焦る。
ファイアパンチ
藤本タツキ
映画みたいなマンガだった。結局何が言いたいのかよくわからなかったけど、勢いとか過激な描写とか、謎だけど続きが気になるような展開のせいで一気に読んでしまった。
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