1月にみた映画 ~グッドウィルハンティング、プラットフォーム、ベストキッド~

映画紹介

カルーアミルクうめー。以下放心した時間ランキング。

1位 グッド・ウィル・ハンティング

おすすめに出てきたから何の気なしに観たら、ひどく揺さぶられた。

天才的な頭脳を持つけれど、やりたいことが無くて、一生スラムの工事現場とかで酒でも飲みながらバカ話をしていたいと思っているウィル。やりたいことが無いのは、幼い頃の家庭環境のせいで、自分をさらけ出すのが怖いから。人に捨てられたくないから自分が先に捨てる。

ショーンが数学教師と、才能を活かして働くより、ウィル自身にしたいことを見つけさせるのが大切、という言い争う場面は、多分、ウィルが今までかけてもらったことの無い愛情だった。このシーンで涙出た。

車で朝迎えに来る友達が、ウィルがいつかその家から居なくなってないかと期待しながらノックする、というのが最高にいい友達だと思った。

好きな女に会いにいく、というやりたいことを見つけたウィルがカリフォルニアまで友達からもらった車を走らせるというラストがすごく良かった。

2位 プラットフォーム

スペイン映画。

怖かった。アクションとか喧嘩じゃない、暴力。けっこう前にTwitterで見て気になってたわりと評価の高いホラー。穴と呼ばれる上下に長い牢獄に入れられた受刑者たち。食事は上から順番にテーブルが降りてくる。上の方はいいけど、下の階層になるともう食事は残ってない。1ヶ月ごとにランダムで階層が入れ替わる。下の階で生きるにはルームメイトを食べるしかない。

主人公はちゃんと分ければ全員食べられると信じて、皆平等にわけるためにテーブルに乗って降りていく。下まで行ったらテーブルは一気に上昇する。パンナコッタを守り抜き、0階の人に何か気づいてもらおうとするが、333階で女の子に会い、パンナコッタをあげてしまう。

最後主人公は伝言を彼女にして、自分は最下層でテーブルを降りる。最初のルームメイトのおじさんが怖くもあり、どこか優しくもあった。

ホラーなくせに最後にほんの少し、ほんの少しだけ希望みたいなのを見せて終わる。

3位 ベスト・キッド

カリフォルニアで空手をやる少年の話。まず少年ダニエル君がイケメン。高校1年くらい?運動神経良くてコミュ力高いのやばいだろ。で、素直。

いじめられてミヤギに空手を習い始める。最初は車を洗わされたりヤスリをかけさせられたりペンキ塗りをさせられたが、それも全て修行だった。

最後のトーナメントは、日本の空手大会を知らんからなんとも言えないけど、オーディエンスが騒いで熱狂したり色とりどりの道着以外のユニフォームだったりで、「道」って感じがあんまりしなかった。試合は少年が一生懸命でなんか泣きそうになった。相手の、道を理解してなさそうなゴリラコーチの弟子が少年を認めるのが良かった。

武術の達人って強さを決してひけらかさないで穏やかな人ばかりだけど、道を極めるとそういう境地に行けるのかもしれない。それか、勝つことに執着しているようじゃまだ心が強くないのかも。

その他

オリエント急行殺人事件

映像が綺麗だった。容疑者が並べられた最終推理の画が最後の晩餐みたいだったり、空とか雪山が絵画みたいだった。

他人だと思われた乗客がみんなひとつの事件で繋がっていた。

この世には善と悪のどっちかしかないというセリフが盛大なフラグとなる。

探偵は、事件を解決してしまったら、過去に辛い目にあって復讐のために事件を起こした可哀想な人を警察に突き出すことになってしまう局面になりがち。コナンでもあったけど、そういう事件の時、あえて真実を公表しないで見逃す、という選択肢を取れる人が名探偵なんだな。

最高の人生の見つけ方

末期ガンを宣告された70代のおばさんは、同じく末期ガンの社長セレブのおばさんと仲良くなる。糖尿病の少女の持っていたリストを消化するために旅に出る。お互い、自分の人生でやり残したこと、抱えていた問題を解決していく。

旦那が結婚式でもう一度プロポーズするシーンで泣けた。

死んだと思っていた女の子が生きていて、最後までストーリーが綺麗で良かった。「捨てといてよ。私は死なないから」私は蛇足だとは思わないかな。

アリスとテレスのまぼろし工場

背景がレトロで良い。

閉じ込められてるドーム、心を乱さないで暮らす永遠の閉鎖空間はなんの比喩?

どこかに行きたいのに、大人になって田舎の地元を出ていきたいのにどこにも行けない若者の心?

野生児の女の子一人の失恋で現実に戻るの訳がわからない。

外に出たいと思いながら胡散臭いおっさんをなんで誰もシメないんだ?シメたら何か変わるかもしれないのに、と思っていたけど、この世界が終わると、この世界の住民は死ぬって設定に気づくのに時間がかかったからしばらく?だった。パラレルワールド。

おっさんはなんで町のみんなを幻の世界に閉じ込めたかったんだ?現実から閉ざされた世界にいるメリットって?

心を乱すと死ぬ。変わりたいと思ったら消える。

中学生の恋が全然共感出来なくてだいぶ飽きてた。だるい。共感の力が足りないのか?永遠に同じ日が繰り返すのに、告白が上手くいかなければ永遠に気まずいままなのになぜ告ろうとするのか。

野生児の女の子と主人公の彼女の別れは若干の胸くそ。中学生が大人みたいな悟りと説教をするのが、心が汚れてるからかあんまり響かない。

失恋は良いもんだという話?彼女がいれば永遠に変わらない世界に閉じ込められても平気という話?よくわからん。そんなに面白くなかった気がする。どこがアリストテレスだよ。

ジョン・ウィック コンセクエンス

ジョン・ウィックシリーズの4作目だった。前後を知らなかったのでよく分からないところもあったけど、キアヌ・リーブスがかっこよかったのと、アクションが多くて楽しかった。日本風の刀の戦いやヌンチャクでのカンフーとピストルのガンアクションの組み合わせが良かった。あと画がきれい。

1~3が気になった。最初からちゃんと見れば良かったと思った。

犬が可愛かった。

フレンチ・コネクション

1972。アメリカの刑事映画。アメリカン・ニューシネマ。フランスの麻薬取引の犯人を捕まえるべく2人の刑事が奔走するアクションサスペンス。半世紀前の映画だけど、電車と高架下を走る車のチェイスが良かった。地下鉄でヒゲのおっさんと乗ったり降りたりして巻かれるシーンが好き。

警察だ!車をよこせ!と一般人から奪うのが草だけど個人的にはアリ。

結局黒幕のヒゲのおっさんはフランスに逃走して生きてるし、それ以外の犯罪者たちも微罪とかだった。主人公は味方を撃ち殺す。

ビッグ・リボウスキ

はあ?よくわからんかった。汚ぇボウリング好きなおっさんがいろいろやる話。自由で堕落した不労者。黄色いメガネのおっさんはベトナム帰還兵の悪いとこを凝縮したみたいな振る舞いをする。

カウボーイ風のおっさんがいい感じに話して締めるのがおいおいと思った。

やたらボウリングの玉を布で擦るとこがオマージュされがちな作品。だらしなくてくだらない。

ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密

良い探偵映画だった。女の子は嘘をつくとゲロを吐くという設定が良い。

専属看護師の女の子がミステリ作家のおじいさんに気に入られて遺産を全部貰う。わりと初期で女の子が医療ミスでおじいちゃんを自殺に追い込んでしまうという種明かしがあって、嘘がつけない彼女がなんとか探偵を出し抜く話なのかと思いきや、見てるうちに優しい良い子だから感情輸入してしまう。で、最後に彼女は医療ミスなんかしてなくて、黒幕がいると明かされる。ダニエル・クレイグかっこいい。

ナイブズ・アウト グラス・オニオン

証拠が無くなったのは絶望したけど、屋敷を破壊しまくったら犯人の男のスネかじりたちの心を動かし、証言をしてくれるようになってくれた。モナリザ燃えた。でもまあ、それくらい失ってちょうどいいくらいのバランスかな。

時間稼ぎの意味合いもあったのはわかってるけど、今回の推理披露のシーンがなんか長話だった。

ポーラー 狙われた暗殺者

こここんなにいる?ってくらいグロ描写が多い。あと血が鮮やかすぎてグロい。だいぶ悪趣味で下品。フラッシュバックの描写がチカチカして怖い。拷問シーンとか特にグロが好きな人向けかな。セックスシーンが長くてうへぇと思った。

終わり方なぁ、うーん。

珍しく落ちてくタイプのエンドロール。

まとめ

映画12本。テスト週間があったにしては見てるんじゃないか?他にアニメとかドラマもちょっと見てるし。

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