人生が、芸術を模倣している。
はじめに
※これは、ヨルシカの聖地巡礼の記録ではないです!このサイトの方式が少し変わったというお知らせと、このサイトの終わり方についてのお知らせです。
あと、聖地巡礼のガイドの記事が1万viewを超えました。そんなことある?と私が驚いています。たくさんの人が見てくれたのかと思うと、書いてよかったと思います。
アナリティクスを見たら、スウェーデンとかヨーロッパ圏からのアクセスがまあまああって面白かった。
湖
湖や、噴水、池、水溜まりでさえも人間はコインを投げ込む。ディズニーランドとか行くと、水中にコインが光るのをよく見る。
私は投げないタイプなので、なんで投げたくなるのかピンと来ないが、一種の祈りみたいなものなのかもしれない。お賽銭という文化のせいか、水には精霊が棲むというフェアリーテイルのせいかはわからないが、たぶんそのあたりだろうと思う。
さて、このサイトは2025年1月23日から、一部有料となった。
大したこと書いてないくせに有料にするなんて、傲慢でがめつい乞食みたいだ、または、自分の書く文字や情報にあたかも資本主義的価値があるかのようにイタい勘違いをしているんだと思う人もいると思うが、一旦ステイで聞いてくれ。
私は金が欲しいわけでも、自分の文章に金銭的価値を信じている訳でもない。
有料にするのは、今まで簡単なクイズでパスワードをかけて、それを解けた人だけ見られるシステムだった、「日記」と「活動報告」のカテゴリーの記事だけだ。
このサイトで一番盛況なカテゴリー「ヨルシカとスウェーデン」の記事は、今までも普通に見れたし、これからも無料で普通に見れる。まあ、私の旅の記録だけど、私のものではなくて、ヨルシカというアーティストが産んだ芸術だから、金を稼いでいいはずが無い。著作権とかそういうのよりもずっと前に思い至る道徳の話。
私は自分の旅の記録を公開して、それで誰かが旅に出たなら、それよりいいことはないと本気で思ってるんだ。見返りのいらない100%の善意なんだ。見せびらかしたい衝動はそこに一切なくて、しかし、編集でかかる手間が煩わしくなく、むしろまとめる行為にすら薄らとした幸福を覚えながら旅の記事を書いた。
私のためだけなら、アナログの手帳にでもスクラップすれば良い。でも、みんなに旅に出て欲しかった。だから記事を書き、アップした。
普段、自分以外のことに興味が無く、ましてや顔も知らない他人を思いやることを知らない私にしては珍しいことだ。
とにかく、私は顔も知らない誰かのためにこの記事を書いた。今これを読んでいるあなた、さっき旅の記事を読んだあなたのためだよ。
だから、この記事はインターネットのこの場所に、できるだけ長く残しておきたいと思うんだ。
旅の記事以外の記事は、旅の記事の思い入れや大切さに比べて、相対的にあまりにくだらない。もし旅の記事を読んだ人間が、ふと別の記事をクリックしてしまった時、どんなに呆れるだろうと思うと、その失望が怖い。
「ヨルシカとスウェーデン」のカテゴリーと、「日記」および「活動報告」のカテゴリーは、あまりに存在理由に乖離がありすぎた。
「ヨルシカとスウェーデン」が、みんなに旅に出て欲しいから、という真っ直ぐな気持ちに支えられた美しい旅の記録なのに対して、「日記」や「活動報告」は、私が書きたいから書く、吐き出したいから吐き出す、日々の駄文に過ぎない。完全に私のためだけに書いているのだ。
人々はニュースの内容、コンテンツに興味があるのであって、ニュースを読み上げているアナウンサーの自我に興味は無い。
聖地巡礼をしたという旅の内容に興味があっても、その旅をした本人、つまり私に興味がある人間なんている道理がないのである。
日記なんか私のろくでもない日常と、人間観察記録、そこから湧いた感想、それを元にした自分の分析しかない。日記は頭を整理する鏡的な道具、所詮行き着く先は私の自己分析しかない。
というわけで、旅というコンテンツを求めて海底に迷い込んだあなたたちに、コンテンツを提供した私という筆者の自我を見せてしまうという不快感を味わわせないために、ひとつ、堀を掘ったのである。平坦な道だったら、簡単に迷い込んでしまうところを、私がわざわざ、簡単には迷い込めないように、課金制にして、遠ざけるのである。
お金が欲しいから有料にするんじゃないということがわかってもらえただろうか。私は、美しいものを守るために、こうしたかったんだ。
ワンコイン
と、ここまで書いてきたが、現実的な話をさせてもらうと、私はこのサイトを運営するために、年間で約5000円以上もサーバー代としてConoHaに支払っている。
自分のため、趣味のためにやっているサイトとはいえ、まあまあ痛い出費ではある。今は暇なのでおよそ3日にいっぺんの更新頻度で投稿して、サーバー代を還元できている気がしているが、人生のステージが変わって忙しくなればいずれこのサイトも消えるだろう。
海底の泡沫としてはそれなりな最期だとは思うが、多少は寂しくなるね。
これ以上書くと乞食みたいだからよそう。
…………おひとり様50円なので、少しだけ力を貸してくれたら嬉しいです。(嗚呼、かっこ悪い)
どうか、湖にコインを投げるみたいな気持ちで、放り込んでみてください。念を押しますが、放り込まなくたっていいです。私も、湖にはコイン投げない派なので。
おわりに
ここまで読んでくれてありがとう。スマホ見てないで旅に出よう。
